2010年8月1日日曜日

日本のみらいを考える。

                                                                                        

『いくらマークのころ』
大阪/平野 2010.5


――なぜ(日本の)内需が広がらないのでしょうか。


イノベーション(技術革新)がないからだ。日本の消費者は米アップル
の多機能情報端末『iPad』のために徹夜で行列するが、ソニー製品
のためには並ばない。

わくわくするような楽しさがない。


日本はまねが得意でここまで追い付いた。追い抜くには
イノベーションが欠かせない。全く新しい発想で未知の分野を切り
開くアップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)の
ような人材が必要だ。

「イノベーションを生むのは政府でなく教育だ。大学で教授の


言うことを黙って聞いているような学生は使い物にならない。


教授の言葉に疑問を呈し、教授が知らないことを発見する


ような学生がイノベーションを生む」


2010.8.1 日経新聞 朝刊 「世界を語る」 抜粋
(マサチューセッツ工科大学名誉教授 レスター・サロー氏)
-------------------------------------------------------------------------------

朝から新聞を読んで感じることがあったのでBlogします。

みんなサロー氏の言うようなことには気づいています。

「日本の世の中が『イノベーション』をうむ風土になっていない
のでは?」と感じます。

学校では「同じ答え」を子供に求め、少し皆と違えば仲間外れ
にされてしまう。『イノベーション』は突出したもので生まれたて
のころは、「なんだか異質なもの」と受け止められるでしょう。
日本社会は、小さい頃からの刷り込みで「異質なものは
排除せよ」という風土になっている。
これは、日本人のDNAに刷り込まれているものなのかもしれない。

またサロー氏は記事の中でこんなことも言っている。
――日本企業は人材を有効に生かしていますか。

「無駄なことばかりしている社員が多すぎる。例えば、朝に銀座の
デパートに行くと、社員全員が並んでお辞儀をしている。極めて
非効率的ではないか。日本に必要なのは新しい企業だ。(省略)」

これは見方が浅い。中国人の買い物客は、日本のデパートの
接客※に涙を流して喜ぶらしい。欧米人にはわからない感覚
なのかもしれないが。
※ひざまずいて靴のサイズを測ってくれたことに感動したと聞いた。

日本が今後もっと豊かになっていくためには、


・教育にイノベーションを起こして
 クリエイティブな人材を増やすこと
・日本人の感性を生かしたサービスを
 提供すること


だと思う

最後に、記事にも出てきたジョブズさんのプレゼン映像を見つけたので
シェアしたいとおもいます。商品のプレゼンというか「ショー」だと思う。
http://ec.nikkeibp.co.jp/nsp/stevejobs/movie.html

3 件のコメント:

  1. むらかみ副幹事長2010年8月1日 12:02

    初コメントさせていただきます。

    日本からはマイクロソフトやアップルの様な革新的な
    商品は産まれない。
    元をたどれば教育という言い方もあるけど、文化だと
    思いますよ。
    アメリカ人はバイクも車もメンテは自分で大抵やってしまいます。親から子へ引き継いで、どうやればこうなる的なことを
    学んで行きます。日本の基本的な考えは、業者へ持っていく。

    遊びもそう。アメリカ人は遊びをつくりだします。
    良い遊び、悪い遊びも含めて楽しむことを考えます。

    育った国の文化で何事に対してもアプローチの仕方が違ってきてしまいます。

    悲しいことですが、日本の会社から新しい文化や産業を
    つくりだすことは根本的に難しいと思います。

    日本の文化や美徳は資本主義経済とはリンクしないの
    でしょう。

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。
    村上さんと同じことをサロー氏も続きの記事で言っているので引用します。

    「米国文化の方が経済成長に適している。我々は産業主体の経済から知識主体の経済に移っている。ジョブズCEOやビルゲイツ氏、ウォルトディズニー氏がつくり出すような知識だ。今の日本にあまり楽しいことがない」

    グローバル経済において日本はどうなっ行くのか心配です。
    少なくとも製造業(生産/設計/企画部門含め)は人件費の安い海外へシフトせざるおえない気がします。

    返信削除
  3. パテントパワースコアーカード : 隆盛する日本
    Patent Power Scorecards: Japan Ascendant
    http://spectrum.ieee.org/at-work/innovation/patent-power-scorecards-japan-ascendant
    Japanese companies rise to the top of IEEE Spectrum's Patent Power
    rankings thanks to shrinking U.S. innovation pipelines
    日本企業がアメリカの技術革新ルートの縮小により、パテントパワーランキングのトップに
    By Patrick Thomas, Anthony Breitzman / March 2010

    The surprise story of this edition of the IEEE Spectrum Patent Power Scorecards is
    the reemergence of Japan as a global leader in innovation. Based on data from 2009,
    out of the 323 leading organizations in the scorecards, 65 (20 percent) are Japanese.
    This percentage is markedly higher than in the 2007 scorecards, in which 45 out of
    319 companies (14 percent) were Japanese.

    このIEEE Spectrum Patent Power Scorecards 2010年版の驚くべきストーリーは
    イノベーションにおけるグローバルリーダーとしての日本の復活である。

    Patent Power 2010
    http://spectrum.ieee.org/static/patentpower2010


    http://ja.wikipedia.org/wiki/IEEE
    IEEE(アイトリプルイー、The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)
    1963年にアメリカ電気学会(AIEE)と無線学会(IRE)が合併し組織された非営利の専門機関である。発祥はアメリカであるが会員は世界各国に及び、この種の団体では世界最大と推定される。

    返信削除

ページビューの合計