2011年11月30日水曜日

南部暮し、はじめました。(第4号)

南部(藩)の残した魅力ある「もの・こと・場所」を毎号ひとつずつ
発信します。
由緒ある古いものから新しいものまで、あれこれと。

赤みみずく(あかみみずく)

  / さわはん工房 Since 1955


なんとも言えぬこの表情に一目惚れ。
赤いみみずく??
今回は、北上で見つけた「六原張り子」の逸品です。
ひょとすると来年の初売りで不意に出会うかもしれませんよ。

>>赤みみずく
「赤みみずく」は、江戸時代の「疱瘡絵(ほうそうえ)」の中に
登場します。
「疱瘡絵」とは、赤色で摺られた浮世絵。疱瘡(天然痘)に
かかった病児のなぐさめ、お見舞いに用いられ、無事回復する
ことを祈ったもの。
赤色は昔から魔除けの色として使われています。それに赤い
発疹だと病気が軽くてすむとか。
「みみずく」が用いられた理由は様々ありそうです。
「ギョロっとした目」で見守ってくれるのも理由の一つのよう(Google調べ)。

>>六原張り子
鬼剣舞などの郷土芸能用の木彫り面が不足し、昭和30年頃、
張り子でつくったのがはじまりのようです。
成島和紙を独特の裏張りの技法で一枚一枚張り重ね
つくられています。

東和町(現 花巻市)成島の和紙
 300年以上の伝統を持つ日本国内で生産される北限の和紙

<参考文献>
 くすりの博物館

 鬼柳鬼剣舞オフィシャルサイト

■お店データ
さわはん工房 直売店「鬼の居ぬ間」
 岩手県北上市諏訪町1丁目1-33
  10:30-18:00
   不定休(基本は火曜日) 

2011年11月15日火曜日

南部暮し、はじめました。(第3号)

南部(藩)の残した魅力ある「もの・こと・場所」を毎号ひとつずつ
発信します。
由緒ある古いものから新しいものまで、あれこれと。
まずは盛岡周辺から掘りすすめます。

焼酎糖(しょうちゅうとう) 

   / 関口菓子舗 Since 1893

「着色料等は一切使用しておりません。」と紙に書いてある
それぞれの素材の色らしい。
名前通り、中からとろっと焼酎が。
なんといったってもカム噛んだ瞬間、口いっぱいに焼酎の
香りが広がる。この感覚は飴ではない。糖なのだ。

一瞬を楽しむ、すごく儚いお菓子です。160gで683円。
砂糖・コーヒー・山ぶどう・抹茶・ペパーミント・
ブランデー・メロン・ざくろの8種の味が入ってます。


一つ一つ丁寧にセロファンで包まれている。



■お店データ
関口屋菓子舗
盛岡市神明町2-3
(↑ハローワークの近く。前出の長沢屋にも近い!!
8:30-19:00
不定休


2011年11月12日土曜日

南部暮し、はじめました。(第2号)

南部(藩)の残した魅力ある「もの・こと・場所」を毎号ひとつずつ
発信します。
由緒ある古いものから新しいものまで、あれこれと。
まずは盛岡周辺から掘りすすめます。


南部めくら暦(なんぶめくられき) 

                / 舞田屋 Since1810
※現在の発行元は中村光孝さん


「南部めくら暦」は文字の読めない人のための暦です。
文字の読めない人々にも暦の恩恵を分け与えようという、
温かい気持ちから考案され、江戸時代から今日まで発行が
続けられています。

一番上の中央の枠内には、「平成二十四年 辰年」と
書かれています。
塀(へい)、背に井(せい)、二重(にじゅう)、四、辰

分かりやすいのは、下から三段目。よーく見て。
右から、
「八十八夜」・・・鉢・重箱・鉢・矢
「入梅」・・・[盗賊が]荷を奪う
「夏至」・・・けしの花に濁点

んん~解読するのがおもしろい。
ただ、文字を覚えるより難しい気が・・・
更なる解説を知りたい方は、以下のHPへ。
通販もやっているようです。

■お店データ
南部めくら暦ホームページ

かわとく壱番館 内丸店でも取り扱ってました。
〒020-0023 岩手県盛岡市内丸16−1
10:00-19:00



2011年11月4日金曜日

南部暮し、はじめました。(第1号)

南部(藩)の残した魅力ある「もの・こと」を毎号ひとつずつ発信します。
由緒ある古いものから新しいものまで、あれこれと。
まずは盛岡周辺から掘りすすめます。


黄精飴(おうせいあめ) 

  / 長沢屋 Since1853




















アマドコロ(ユリ科)の地下茎の煮出し汁を砂糖、飴、餅粉に混ぜて
上げた求肥状の和菓子。
アマドコロの地下茎の煮出し汁は甘く滋養強壮に効果があるとされる。
昔は、砂糖が貴重だったろうから甘みはほぼアマドコロだったのかもしれない。
ひとつ4×2×1.5(㌢)でお値段50円です。
やわらかく、やさしい甘さ。確かにほんのり薬草のような味がする。
ひとつひとつ丁寧に紙で包んであり、その包装デザインが渋い。
賞味期限は10日ほど。


長沢屋ではその他に「葡萄飴」というのもある。


■お店データ
 長沢屋
 〒020-0884 岩手県盛岡市神明町2-9
 (↑ハローワークの近く。
   観光客向けに言えば、「釜定」や「ござ九」に近いといえば近い。)
 9:00-18:30
 定休日:日・1/1-3

http://www.okashi-net.com/mall/nagasawaya/cgis/top.cgi

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